大腿骨頸部疲労骨折

スポーツ

大腿骨頸部疲労骨折

 

マラソンブームは続いておりますが、

レースに参加するほどに普段からランニングを好んでいる方には、

思わぬ落とし穴に遭遇することがあります。

 

  • 肋骨疲労骨折
  • 中足骨疲労骨折
  • 脛骨疲労骨折

などなど、学生ランナーから大人のランナーまで様々な障害がありますが、

今回は大腿骨頸部疲労骨折についてのレポートです。

 

どんな人に多いか

 

単刀直入にいうと、

月200km以上走る方に多いとされてます。

休みも週に1度設けるかどうかで疲労骨折の割合が変わります。

 

大腿骨頸部疲労骨折は中高年に多い疾患で、

レースなどに参加するレベルの選手に多いです。

 

症状

 

股関節部に疼痛が出現して、

日常生活でも疼痛が出現します。

 

大腿骨の疲労骨折なので、

荷重時痛が出現します。

 

股関節内の炎症であれば、

股関節の屈曲、内旋、外旋で疼痛が誘発されますが、

頸部骨折の場合は全ての所見が出現する訳ではなく、

陽性が出たり、出なかったりします。

 

一方で片足でのジャンプ動作などの荷重を加えると、

疼痛が誘発されます。

 

画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大腿骨頸部疲労骨折は頸部の内側から骨折線が入ることが多いです。

画像のようにMRIでなければ把握することが難しいです。

 

 

一方で大腿骨の外側から骨折線が入ることもあり、

牽引タイプとされ、発症したら手術適応になります。

 

治療方針

 

内側タイプは3ヶ月ほど運動中止が望ましく、

外側タイプは手術治療を要します。

 

治療方法はシンプルですね。

 

まとめ

 

疾患を知っておかなければ、

本疾患は発見することができません。

 

エピソードと症状から疑い、

確定診断はMRIが有効でしょう。

 

レントゲンでの骨硬化を認めることもありますので、

機器がない時は、

疲労骨折想定で安静を促し、

4周経過時点などでレントゲンでの骨硬化を確認してください。

 

 

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