【8割は網羅!】膝の疾患について

膝について

 

膝の痛みの原因は幅広くて

疼痛の部位によって疾患もわかれます。

治療方針も異なります。

 

まずは病態を知り、

何が患者にとってベストな治療方法なのかを選択することから治療は始まりますので、

大枠の評価から必要と考えています。

 

それが西洋医学でいう診断学になります。

 

ということで、

診断学でいう膝疾患について大きく説明していきます。

 

大切なことは

①どれだけ疾患を思い浮かべられるか

②どれだけ絞込めるか

 

の2点です

 

膝疾患はどれくらいある?

 

「外傷あり」、「外傷なし」で疾患は異なりますが、

ざっと疾患であげていきます。

 

https://kenshin.link/category/knee/

 

膝前面痛 (画像は左膝)

 

 

膝蓋骨骨折

膝蓋骨疲労骨折

膝蓋前滑液包損傷(炎)

分裂膝蓋骨

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

タナ障害

シンディングラルセンヨハンセン病

オスグッド病

Hoffa脂肪体炎

蜂窩織炎

 

四頭筋が影響している疾患が多いですね。

学生は膝前方の痛みが多いので、

知っておくと役に立ちます。

 

 

膝内側部痛

 

 

内側半月板損傷

内側側副靱帯損傷

鵞足炎(がそくえん)

脛骨内顆疲労骨折

弾発膝(外骨腫由来の鵞足炎)

骨挫傷

膝蓋骨脱臼

 

学生は外傷に伴って痛みが出ることが多いです。

鵞足炎などはエピソードなく、痛みが出る疾患ですね。

 

中高年になると変形性膝関節症に伴う痛みや、

内側半月板断裂などの影響で痛みが出る方がほとんどです。

診断というカテゴリーでは。

どの組織が痛みの原因というのは、

また深い話なので割愛。

 

膝外側部痛

 

 

外側半月板断裂

腸脛靭帯炎

ファベラ症候群(やや後方)

外側側副靭帯損傷

脛腓関節癒合症

腓骨近位疲労骨折

骨挫傷

前十字靭帯断裂

 

圧倒的に外傷に伴い疼痛が出ることが多いです。

外傷がない痛みが出るのは腸脛靭帯炎が圧倒的に多いですね。

ランナーや警察官、自衛官などの仕事で走る方は特に多いです。

 

膝後面痛

 

PCL損傷

腓腹筋内側頭炎(外側頭炎)

関節水腫

ベーカー嚢腫

半月板断裂

 

学生では後方の痛みは少ないです。

起こっても筋肉由来が大多数

 

中高年になると膝裏の痛みは多くなります。

筋肉やら、水が溜まったとか、半月板症状など。

 

膝の痛みの場所がはっきりしない

 

離断性骨軟骨炎

滑膜性骨軟骨炎

軟骨損傷

骨壊死

関節遊離体

PVS

化膿性膝関節炎

痛風

偽痛風

 

これも多いですね。

関節自体に炎症が出ると、

全体の痛みや、膝の奥が痛いと訴えたり、

どこが痛いかわからないと訴える方も多くいます。

 

外傷もなくて、若くて

そのような症状を訴えるときは色々と考える必要があります。

 

中高年において感染症は後手に回ると対処が大変になりますので、

早期発見できるように注意を要します。

 

まとめ

 

メジャーな部分はまとめてます。

これを絞っていくのに

 

エピソード

発生機序

徒手検査

画像検査

 

が必要になります。

 

画像検査はあくまで補助診断で

症状の訴えと徒手検査で診断はある程度特定できます。

 

画像に異常があるから、

半月板断裂とは限らないのです。

症状と一致して現在の痛みの原因と特定できます。

 

現在、困っている症状が

何由来の症状であるのかを把握して、

診断→治療方針という流れが大切になります。

 

画像で異常があるから、

現在の症状と一致するわけではありません。

 

 

 

 

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