単純性股関節炎
一般には認知されてないですが、
頻繁に遭遇する疾患で単純性股関節炎という疾患があります。
ポイントは
- 急に歩かなくなる
- 痛みの場所は大腿部、膝を訴える
- 1週間で改善する
症状は強く、日常生活にも大きく影響しますが、
治るのは早い疾患です。
ただですね、親からするといきなり歩かなくなるから凄いびっくりするわけです。
歩けても、明らかに足を引きずって歩いてます。
幼稚園から小学生低学年のいて頻度が多く、
小学生高学年では比較的に稀になります。ならないわけではないです。
おおよそ10歳までが単純性股関節炎の対象と思って頂いて良いとは思います。
評価方法
自宅で確認したいときは、
仰向けに寝かせて股関節を屈曲していきます。
このときの屈曲とは、大腿部(ふともも)を胸に近づけるように曲げていくことになります。
それで痛みが出るならば股関節内疾患の可能性が高くなります。
年齢と症状の出現エピソード、股関節所見を確認して陽性ならば、
1週間ほど様子をみるのがスタンダードになります。
落とし穴
ただし、子供は何かとリスクが付きまといます。
今回のような症状であれば
ペルテス病
大腿骨頭すべり症
になります。
【子どもの股関節痛の落とし穴】ペルテス病
子どもの股関節痛 ペルテス病 いつも楽しく遊び回っている子どもが急に歩かなくなり、 歩き方が変になったりすることは頻繁にあります。 親としてはそんなことが急に起こると当然の如く心配になりますよね 昨日までの元気はそっちのけで、急に歩けなくな...
割合でいうと、
単純性股関節炎が95%以上。
ペルテス病、大腿骨頭すべり症が5%未満。
くらいの数値になるかと思います。
ただ、発見が遅れると治療方法にも影響が出てくる股関節疾患になるので、1週間で治らなければ医療機関に必ず受診することをオススメします。
歩き方が変だと親が感じた場合も念の為に受診したほうがよいでしょう。
レントゲンやMRIなどで異常が見つかることがあります。
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