FOPE 学生の膝痛

スポーツ

FOPE

 

10代の学生が膝周囲の痛みを訴えるなかで、

「なんでここが痛む」ということがあります。

 

以前に紹介した骨髄浮腫でも、

同じようなエピソードで

はっきりした圧痛点はないですが、

けっこうな痛みになり、

パフォーマンスレベルが下がってくるという話をしてます。

 

骨髄浮腫
骨髄浮腫 コロナ渦で子供たちも運動に制限がかかり、 公園でもあまり遊べない状況が続いております。 大人も密になるのは避ける目的でジムなどの活動も控えている方が多い状況。 で、コロナも少し落ち着いた...

 

本疾患もそのグループに入る疾患です。

 

あまり認知されていない疾患「FOPE」です。

希望があるのか、ないのか。。。

 

FOPEとはFocal periphyseal edemaのことであり、

骨端線閉鎖時期に起こる骨髄浮腫です。

 

この限局性骨髄浮腫パターンを特徴とする青年期の膝MRI所見が

「FOPE」と呼ばれています。

 

症状

 

 

膝の痛みですので、

運動時の疼痛が続いている

走ると痛いとかが多いです。

 

過去の文献を確認すると屈曲の可動域制限(曲がりに制限)がある方もいたようです。

 

骨髄浮腫ですので、

疲労骨折と同じような症状になってくると認識して頂いてよいでしょう。

それの軽度な感じです。

 

膝の痛み(疲労骨折)
膝(脛骨)の疲労骨折はアスリートの蓄積された疲労骨折と、急な運動負荷による疲労骨折に分けられそうです。マラソンを始めた人や、職場が変わり階段昇降が増えた人、水泳選手がランニングを始めた場合に多いのですが、コロナ自粛明けに伴い運動選手たちに頻発しておりました。

 

ポイントはこれも休まないと回復までの時間を

長期を有するという点です。

 

 

評価(FOPE)

 

画像評価が確定診断になるのですが、

レントゲンでは判断不可能です。

 

ですので、MRI検査になってしまいます。

確定診断となると設備が揃っている医療機関でなければ

判断は難しそうです。

エコーでは私は試したことないので、

正直わかりません。

 

また、今後試してみたいと思います。

 

ちなみに

 

これがMRI画像で、

炎症が白く描出される撮影の仕方になります。

 

大腿骨の骨端線部(成長線)が白く信号を発しています。

これが骨髄浮腫でFOPEになります。

 

まとめ

 

骨髄浮腫という病態で、

膝で起こる骨端線部の炎症になります。

 

病態を発見できれば、

治療は難しくありません。

 

膝の痛みを訴える10代のスポーツ選手は、

本疾患のような病態があるので注意してください。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました