指が変形している!【指の脱臼】

指の脱臼

 

ドッヂボールやバスケットに多い指の脱臼です。

ただ、前提として小学生で指の脱臼は基本的に起こりません。

関節が柔らかいからです。

 

一方で骨端線(成長線)がありますので、

骨端線損傷というのが多いです。

 

ということで、

中学生になると多い指の脱臼になります。

 

見た目は骨折か脱臼かわかりにくいことも多いです。

「パコッ」と音がなった感じで外れることも多いので、

怪我の仕方、怪我の状況を確認することが大切でしょう。

 

どんな感じ?

 

 

こんな感じですね

中指が脱臼しているパターンです。

指が過伸展といって、伸び切り過ぎて外れてしまうことが多いので、

正常な骨に対して乗り上げるように脱臼することが多いです。

 

これくらいの脱臼は基本的に10秒も掛からず治すことが可能です。

 

放置しておくと、

治らなくなるので注意が必要でしょう。

 

固定は3週ほどで大丈です。

 

指は無理して使い倒すと、

腫れがひかなくなって、

動きが悪い期間が続き、

痛みも引きにくいので注意してください。

 

 

脱臼は色々な方向で発症しますので、

こんな形の脱臼もあります。

小指の第2関節脱臼です。

 

小指脱臼もサッカーのキーパーなどでも多いですね。

 

 

こういうタイプもあります。

 

治療方針

 

指の脱臼を治療する場合は、

まずは周囲の組織がダメージを受けているのは間違いなく、

靭帯損傷もあります。

 

関節の両サイドにある側副靭帯損傷と、

掌側板断裂といわれる指が過伸展して損傷するものがメインです。

 

だから、関節の動揺性(グラつき)などを評価します。

一定量を超えると手術適応となりますので、

レントゲンでストレスを与えながら

撮影したりして評価します。

 

例えば、指の第2関節はレントゲンで側方の曲がりが20度を超えると靭帯断裂という評価もあり、

手術適応の基準になります。

 

一定量を超えると手術適応になります。

  • どの指で起こったか
  • どのような生活環境か
  • 年齢はどうか

 

などが判断基準になります。

 

親指の靭帯は機能的に極めて重要であるため、

断裂した際は後遺症として残存するケースも多く、

手術適応である可能性が高くなります。

 

まとめ

 

指の脱臼は頻繁に遭遇しますが、

ほとんどは整復して固定で対応可能です。

 

麻酔も要せずに短時間で戻ることがほとんどです。

 

一方

どの指で発症したか、

靭帯のダメージがどの程度か

などは予後に影響しますので、

注意が必要です。

 

 

 

 

 

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