【原因なく足指が痛い学生】フライバーグ病

運動をしている学生が、どこかしらを痛めるのは珍しくないので、

大抵の怪我・痛みでは、家族も

「まぁまぁ 大したことないでしょ」

と流すことも多いでしょう。

 

それ、昭和な私はめっちゃ共感できます。

結果、ほとんどはそれで大丈夫なわけです。

 

で、稀に落とし穴があります。

 

ですので、

そこは一定の基準があれば、

判断の指標になるかと思いますので、

簡単に紹介します。

 

ポイント(学生の場合)

 

  • 外傷なく2週間以上痛みが続いている
  • 明らかにパフォーマンスが落ちている
  • 周りの親から動きがオカシイと指摘がある

 

以上に該当する場合は、

後遺症が残るような危険な疾患である可能性があり、

医療機関の受診を勧めます。

 

ただ、医療機関でも見逃すことがありますので、

診てもらえたから安心というより、

しかるべき検査をして、

診断が着いて安心して頂いくのがよく、

もっと言うと治ったら安心という感じです。

 

ということで、

今回はそのカテゴリーに入る、

フライバーグ病について説明します。

 

どんな疾患?

 

足の第2中足骨頭に血流障害が発生して壊死する病気です。

 

場所でいうと

 

 

 

 

ここですね。

指の付け根の部分です。

 

レントゲンでは

 

 

ここになります。

 

皆さん足指か指の付け根が痛いという訴えで医療機関を受診します。

運動している方に多いので、

接骨院・整骨院にファーストチョイスで診てもらうことも多いようです。

 

実際に整骨院からの紹介で受診して発見!

というケースもあります。

 

選手の皆さんは明らかな原因なく、

同部位に2週間以上痛みが続けば要注意です。

 

治るの?

 

フライバーグ病とは発見の時期で治療方針が変わります。

早ければ手術なしで治療できるし、

遅くなると骨が崩れて手術です。

 

とはいえ、手術しなくても3ヶ月〜半年程、運動中止を要します。

 

スポーツ選手にとっては長い期間の制限になりますが、

しっかり治療をしておかないと、

どんどん骨が崩れていき、

足指の動きも悪くなり、疼痛も続きます。

 

早期発見、早期治療がポイントになる疾患です。

 

どうなるの?

 

レントゲン画像を確認しましょう。

 

 

中足骨という骨の骨頭部分が崩れてきます。

指の骨頭を確認して頂くと丸みを帯びてますが、

第2中足骨だけは骨頭が崩れているように見えます。

 

されにズームすると

 

 

 

骨頭がガタガタなってるのがわかりますかね。

これがすでに結構進んでいる状態です。

 

レントゲンではあまり確認できない段階で発見できれば、

保存的治療でほとんどは解決できます。

 

早期であればあるほど、

レントゲンでは確認が難しくなります。

 

そんなときの確定診断はMRIになります。

確認したことがありませんが、エコーでも可能だと思います。

 

 

まとめ

 

 

レッドフラッグといって

「見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状」

という言葉があります。

 

今回のフライバーグ病でいうと、

外傷もなく2週間ほど痛みが続いている。

 

という点です。

 

これ不自然なんで、

こんな患者さんが来たら間違いなく本疾患を疑います。

 

部位によっては「いわゆる成長痛」ということもありますし、

難しいんですけどね。

 

注意すべき疾患が隠れている場所って、

ほとんどは部位が決まっているのです。

 

そこは順次報告をしていきます。

 

ということで、

足指で注意すべき疾患「フライバーグ病」でした。

 

 

 

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