身長を伸ばす
「まだ、身長伸びますかね?」
むちゃくちゃ多い質問であり、
皆さんが気にされている話題です。
身長についてまとめてみました。
身長を伸ばすポイントです。
今回のポイントは
- 2回ある成長スパート
- 身長が伸びる時とスポーツについて
- タンパク質・カルシウム・ビタミンD
成長スパート
まず、子どもは急激に身長が伸びる時期が2回あります。
赤ちゃんの頃の第一次性徴と思春期の第二次性徴です。
第二次成長のことを成長スパートと言います。
これは個人差がありますので、何歳とは言えませんが、
女性が11歳、男性が13歳に多いとはされています。
成長スパートで伸び代を最大限に活かしてもらうのは効果的だと思います。
成長スパートは成長曲線と言われる「成長をグラフ化」していく作業をして、
把握してもらうのが正確な形になります。
成長曲線の書き方は下記参照
でも、なかなかできない方もおられますよね。
では、簡単に見極める方法を言いますと、
去年より身長が伸びているか、減っているか!です。
中学生年代で1年間の身長の伸びが減ってきているなら、
伸び幅は下がる見込みが強い。
1年間の伸びが増しているなら、更に伸びる可能性があります。
例えば
中学1年生で6cm伸びて、2年生で8cm伸びたなら、
3年生で10cm伸びる可能性があります。
中学1年生で6cm伸びたけど、2年生で4cmだったなら、
3年生は4cm以下になる可能性が高いということです。
身長が伸びる時のスポーツ
身長が伸びる時はスポーツ障害が発生しやすい状況です。
小学生などは骨に成長線というのが存在します。
画像はレントゲン画像になりますが、
踵の骨の赤丸の中の骨に線が入っていますが、これが成長線です。
成長線は骨の至るところにあり、そこは軟骨組織になっており、
少し弱いのです。
骨が伸びる部分なので、イメージはつきやすいですかね
この成長線(骨端線)が残っている時期に運動負荷が強いと痛みとして、
症状が出ることがあります。
これが骨端症などという、
小児のスポーツ特有の症状です。
オスグッド病、シーバー病など様々あります。
なお、成長線は成長に伴いなくなります。
成長線が消失する順番は骨の部位によって変わります。
最後まで残るのが骨盤です。
手、足は比較的早くなくなってきます。
また、骨が伸びてきても筋肉が勝手に伸びるわけでないので、
成長期はストレッチをしてないと必然的に体は固くなります。
気付いたらガチガチです。
成長期の柔軟が大切な理由はそこにもあると思っています。
タンパク質・カルシウム・ビタミンD
タンパク質は成長においては必須です。
肉・卵などがタンパク質になりますが、
身長伸ばすには肉が必要というのは、
そのまんまですが、大切です。
カルシウムもミネラルとして必要です。
発達に必要な微量元素としては「鉄」が特に欠乏しやすく注意を要します。
小児期は栄養不良であると体重増加不良になり、
これが慢性的に続くと身長の伸びも悪くなります。
※参照 順天堂医学 56(1), 19-23, 2010
ビタミンDは骨粗しょう症の高齢者にも薬で処方される成分ですが、
骨を作る上では必須ですので補給する必要があります。
タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンD
の摂取は成長を促進させる栄養と考えて良いと思っています。
で、食事でなかなか摂取が困難であれば、
プロテインなどの補助が効果的ですので、
私は積極的に進めています。
恒常的に続けられますし、簡単です。
小学生でも摂取して大丈夫なのか心配されている方もいますが、
問題ありません。
なお、睡眠も成長ホルモンの関係から10時からのゴールデンタイムは
睡眠していることが効果的だと報告はあります。
睡眠に関しては、
成長の観点以外でも小学生では10時間ほど睡眠確保することで、
様々な体調に関してメリットがあることですので、
睡眠確保は成長期に大切であるようです。
参照:子どもの睡眠とQOL(Quality of Life)との関係 大西 良
まとめ
身長が急激に伸びる時期を成長スパークと言います。
男性なら13歳前後であり、
タンパク質、鉄、ビタミンD、カルシウムが有効です。
プロテイン、サプリで補うのも方法です。
夜10時には就寝していると尚良しです。
伸び代をフルで活用してください。
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