骨挫傷について

スポーツ

骨挫傷

 

医療系の学校で現在は習うことがあるのかはわかりませんが、

私の頃は聞いた覚えがない言葉であるにも関わらず、

臨床では多く遭遇するのが今回のテーマ骨挫傷です。

カッコよくいうとBone bruise(ボーンブルーズ)です

 

  • 野球でデッドボールを脛(下腿)に受けた
  • サッカーで膝同士が接触した

 

こんな形での受傷が多いですね。

要するに打撲にしては凄い症状強いけど大丈夫!?

 

というときによく遭遇します。

骨挫傷というのは、あまり聞き慣れませんよね。

 

患者さんに説明するときも、

「何ですか?それ。。。?」

という不穏な空気が辺りを包み込みます。。。。

 

その際は、このように伝えてます。

「筋肉の打撲は筋挫傷、骨の打撲は骨挫傷」

 

5割くらいの方はこれで「あーーーー、なんとなくーー。。。」

と対応できてます笑。(できてんのかな。。。)

 

残り半分の方は、

「骨折ではないんですか」

「骨のヒビですか」

などなど、質問されます。

 

わかりにくいですもんね・・・

 

病態・治療方針

 

骨内の出血、微小損傷、炎症などと言われておりまして、

骨のダメージになります。

 

骨折ともっとも異なるのは、

骨折はズレることがありますが、

骨挫傷は転位(ズレる)ことはありません。

 

要するに骨のダメージですが、

大雑把に言うのであれば、

骨がズレることはないので、

悪化する可能性がほとんどないと言うことです。

 

ですので、

骨折と骨挫傷は治療方針としては大きく異なるのです。

 

判断方法

 

レントゲンではわからないので、

MRI検査で判定するのが一般的です。

エコーでも確認することができますが、

骨折の判定はエコーでは経験がないため、

骨折か骨挫傷かの判断には、

厳密に言うとMRIが優れているかと思っています。

 

MRI画像が下にある写真です。

 

 

膝のMRIになりまして、「脂肪抑制画像」という脂肪成分が反応しにくい撮影をしてます。

向かって左側が内側になりまして、上側が大腿骨、下側が脛骨という脛の骨です。

脛骨の内側にある骨の中に白く光っている部分が骨挫傷です。

 

まとめ

 

骨挫傷とは、骨折ではない骨の打撲です。

治療方針は骨折でないため、運動でも早期復帰可能で、

絶対に固定が必要という疾患ではありません。

MRIでなければ判定困難なことも多いので、

打撲症状が強い時は注意してください。

 

なお、膝を捻るなどで自身の骨同士が接触しても骨挫傷は発症し、

膝が伸びきった場合なども多いです。

前十字靭帯を損傷する時も、9割以上は発症します。

 

色々な指標になりますので、

情報として知っておいてください。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました