骨挫傷って
骨挫傷は簡単に言うと骨の打撲であり、
①骨同士の接触
②人、物との接触
に大別されます。
骨内部に出血をしますが、
骨折、不全骨折のように連続性が断たれているわけでなく、
骨の中に炎症が生じている状態です。
発生機序
コンタクトプレーでの接触が多いですが、
特に膝と膝の接触での発症は多いです。
また、デッドボールなども骨挫傷のケースはよく見ます。
非接触性では、前十字靭帯断裂や肩関節脱臼、
足関節捻挫の重症のケースなどがあります。
様々な受傷起点がありますが、
ただの打撲にしては症状が強いというケースでは念頭におきます。
発生頻度はかなり多いです。
１週間で３件ほどのペースで来院するような感覚です。
判別方法
MRIかエコーです。
MRIでは骨内反応が明らかであり、
エコーではドップラーをかけると反応があります。
ただ、ダメージの度合いによる可能性もあり、
継続して観察していきます。
治療方針
放置していても治ります。
可動域制限、疼痛は無理しないように運動制限はかけますが、
基本は安静でなおります。
年齢、重症度合いによりますが、
２週間で復帰する選手も多く、
3〜４週間が目安となります。
まとめ
骨挫傷は患者が理解しにくい疾患ですので、
説明が大変ですが「骨の打撲」といえば意外と受け入れられます。
慣れてくれば、症状から「骨挫傷だろう」という感覚はつかめます。
膝と膝の接触は注意して対応してください。
コメント