肉離れ
アスリートであれば経験された方は多いかと思います。
部位で見ますと学生では大腿部、中高年ではふくらはぎ(下腿三頭筋)が特に多いですが、
腹筋、腕の筋肉など至るところで発症する可能性があります。
小学生で発症することは稀でありまして、
中学生くらいから発症する怪我と認識して頂いて良いです。
小学生では骨端症などの成長期特有の障害の方が目立ちますね。
筋肉のトラブルよりも骨のトラブルが多いのが小学生になります。
病態・受傷起点
筋肉、腱が自家筋力及び強制的に牽引されることで損傷します。
①走っていてブチッとなる
②外力に伴い筋肉が強くストレッチングされる
③気が付いたら大腿部に痛みが出現
上記のようなエピソードで受傷します。
重症度
重症度によって治療方針も変わります。
重症度は奥脇分類で
軽症:血管損傷
中等症:筋、腱部分損傷
重症:腱断裂
と大きく分けられます。
MRIで分類する方法になります。
運動復帰も重症度で異なります。
気をつけること
肉離れは運動復帰のタイミングが非常に大切です。
タイミングを誤れば、パフォーマンス低下が続き、
最悪は後遺症となります。
重症度評価はその上で重要になります。
例えば、ハムストリングの肉離れであれば、
坐骨付着部で損傷していれば、
付着部での断裂を疑い、
MRI検査で評価し、状況によっては手術です。
筋出力の低下が続く可能性があるからです。
軽度の損傷でも無理をすると復帰が遅延していきます。
肉離れは奥が深いので、
情報を細分化して報告していきます。
適切な判断で、スポーツ選手をサポートしましょう。
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