前十字靭帯損傷
膝の怪我、スポーツの大怪我と言われると
避けることのできない疾患で前十字靭帯損傷があります。
yahooニュースなどでも、
有名選手が前十字靭帯を怪我するとトピックスに上がってきます。
サッカー日本代表 小野伸二選手
バルセロナの新監督 シャビ
総合格闘家 堀口 恭二
など、有名な選手がゾロゾロ出てきます。
と言うことで、
前十字靭帯損傷について今回はまとめます。
これさえ知っておけば大丈夫!!
と言うことを、できるだけ簡単にまとめればと思います。
まずは概要
①膝にある4つの靭帯のうち、
もっとも大切な靭帯が前十字靭帯になります。
②怪我をすると復帰には半年から1年を要して、
手術治療がスタンダードになります。
③怪我の仕方は相手と接触するケース、
接触しないで捻り受傷するパターンがあります。
ポイントを絞るとこんな感じです。
①前十字靭帯(ACL)を少し詳しく説明
前十字靭帯はACL(Anterior Cruciate Ligament)と省略されることが多いです。
ACLというのはAM束(antero-medial bundle:前内側束)とPL束(postero-lateral bundle:後外側束)
の2つの線維束からなり、
捻れるような形状となっております。
膝関節の中央にあり、
脛骨(すねの骨)の前方と大腿骨(太ももの骨)の後方の間を走行する靭帯です。
この靭帯が脛骨が前方に移動するのを制御しますので、
靭帯が切れると膝がぐらついてきます。
そのため、プレー中にガクッと崩れたり、
運動を続けると膝の変形が急速に進んできます。
だから、手術をしてでも治療した方が良いとされているのです。
一方で、運動をしない方が受傷した場合は、
変形が急速に進むこともないので、
手術しなくても大きな問題はないのです。
まとめると
運動をする人は手術した方が良い
運動をしない人が怪我しても手術はしなくても良い
②手術をすると半年から1年かかる
これは手術をするケースですが、
手術は体の「腱」を取って、
靭帯の本来あった場所に移植する手術になります。
そのため、移植した「腱」が体に馴染んで、
一定の強度になるまで時間を要するのです。
だから、完全復帰までに時間がかかります。
徐々に運動復帰はするのですが、
完全復帰は再受傷リスクの観点から約10ヶ月を要します。
半年から1年というアバウトなのは、
- 医師によって復帰のタイミングが異なること
- 競技によって時期が異なること
の2点からです。
ざっくり10ヶ月と覚えておくと良いでしょう。
なお、受傷してから日常生活レベルまでの回復は、
2週間ほどで回復することがほとんどです。
③怪我の仕方
knee inと言って、
膝が内側にグリッと入ることが、
受傷起点としては圧倒的に多いです。
それが、接触で起こるか、
ジャンプ着地やステップ動作で捻るかで、
接触性か非接触性かと異なります。
どちらのタイプでの怪我が多いと思いますか?
前十字靭帯損傷は非接触性が多いです。
ですので、一定レベルは予防トレーニングで回避可能です。
まとめ
まずは基本的で重要なところのみ、まとめました。
大まかな理解はこれで十分かと思います。
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