足関節捻挫
多くの運動選手が経験したことがある足関節捻挫について書いてみたいと思います。
まず、大前提として捻挫といっても軽症〜重症まであることを認識して頂くのが良いかなと。
重症度があって、程度によって復帰までに要する期間は異なります。
それを判断するのは
- 痛めている靭帯(部位と数)
- 骨挫傷の有無
- 腫れの程度
- パフォーマンス
になります。
復帰までの期間を占い師のように推測する上では、
上記の部分が大切になります。
運動復帰までの期間は
軽症 :1ヶ月
中等症:2ヶ月
重症 :3ヶ月
という認識でも良いかと思います。
それをさらに細かく評価していくと
- 捻挫を繰り返しているか
- 腫れの状態はどれくらいで範囲はどうか
- 歩けるのか、そうじゃないか
- 初期対応はどうだったか
- どこの靭帯をメインで痛めたか
などの因子が関わってきます。
ということで、
まずは「捻挫ってなんやろか?」というところから始めましょう
足関節捻挫とは
画像のように足関節に靭帯が多くあり、
一般的には捻挫というのは「靭帯を損傷すること」を意味します。
正確には関節包という、関節を包んでいる袋があるのですが、
それも痛めることを含みます。
捻って痛めたら捻挫、折れてたら骨折です。
で、靭帯っていうのは「結合組織の束」なんですが、
伸び縮みはあまりしない、支持組織のような感じです。
安定化を図るのが役割です。
一度切れてしまうと、機能は弱くなります。
要するに関節が弛くなるということです。
弛くなると捻挫をしやすくなります。
弛みが強くなると怖さもでるので、
サポーターやテーピングを運動時は常に巻いておかないといけない選手も多いです。
靭帯断裂と損傷の違いは?
断裂:完全に切れてしまうこと
損傷:一部が切れてしまうこと
で認識してもらっていいです。
MRI・エコーで確認しても部分的につながっているか、
完全に切れているかで評価は変わります。
ただ、完全に切れたからといって、
症状が落ち着いたら運動ができないわけでもないですし、
それで運動復帰する方がほとんどです。
正直、そこまで気にしなくても良いのではないかと個人的には思います。
経験上。
基本のまとめ
- 足関節捻挫は靭帯及び関節包という袋を損傷する病態です。
- 重症度はありますので、それに伴い復帰期間も変わります。
- 完全断裂でも運動復帰は可能です。
- 捻挫は後遺症として弛さ(足首のゆるさ)が出ることがあります。
- 不安定感が出たら、リハビリもありますがサポーター、テーピングで対応
総論的にまずは知っておいたほうが良い内容をまとめました。
足関節捻挫は色々と情報がありますので、
- 論文
- 医師の見解
- 経験
を踏まえて、皆さんの役立つ情報を発信できればと思っています。
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