アキレス腱断裂
一般の方も聞いたことであるであろうキーワード、
アキレス腱断裂について解説します。
皆さんアキレス腱断裂はどんなイメージですかね。
私が子どもの時は「凄く痛いらしい」
と聞いており、「痛いんだ・・・・」と
子どもながらアキレス腱のストレッチはしっかりしていた記憶があります。
アキレス腱断裂のポイント
- 何歳に多い?
- 受傷した時はどんな感じ?
- 痛みは?
- 治療方法
以上、4項目を中心に説明していきます。
よろしくお願いします。
アキレス腱断裂の年齢
病態はアキレス腱自体が断裂することを示します。
アキレス腱の部分断裂?とか患者さんから質問受けることがありますが、
95%以上は完全断裂であり、
部分断裂は極めて稀です。
好発年齢は30〜40歳までに多いです。
性別差は臨床的にはあまり感じません。
60歳くらいの方では足を捻ったかもしれないと、
2週間ほど経過して受診し、
アキレス腱が切れていた!
なんてこともありました。
受傷した時はボールが当たったような感触
怪我した瞬間のエピソードを確認すると
「後ろから蹴られた感じで後ろを振り返ったが誰もいなかった。。。」
「ボールがあたったような衝撃がアキレス腱に走った」
このようなエピソードが圧倒的に多いです。
患者さんに話を伺ってもアキレス腱が切れていそうと普通に予測されている方も多いです。
痛みはある?
痛みが強いケースと弱いケースがあります。
アキレス腱が単独で切れた場合はそれほど痛みは強くないようです。
一方で、腓腹筋の肉離れを併発した場合は疼痛が強いケースが多いです。
要するにアキレス腱が切れる際に肉離れを併発していると痛い
ですので、アキレス腱断裂を疑った場合はふくらはぎが痛くないか確認すべきです。
一方、ふくらはぎが肉離れを起こした場合はアキレス腱を念の為に確認
これは結構、重要で誤診を免れる上でも大切になります。
治療方法
手術と手術しない方法があります。
どちらも一長一短であり、
運動を高いレベルで続ける選手は手術がオススメにはなります。
手術のメリット
- ガッチリした固定の期間が短期間(1・2週)で良い
- 運動復帰した際の再断裂の確率が下がるとされている
手術のデメリット
- 傷が残る
- 感染症のリスクがある
保存療法(手術しない治療)はその逆になります。
もっとも大きな差はギプス固定期間が大きく異なる部分になるかと思います。
保存療法は1ヶ月以上固定し、その後に専用装具への変更を要します。
まとめ
アキレス腱断裂は腱自体は痛みをそれほど生じません。
肉離れを併発することもあります。
ときにアキレス腱断裂に気づかずに「つま先立ちがしにくい」と訴える方がいるのに注意
陳旧性(受傷から時間が経った)断裂は手術の適応になります。
手術療法と保存療法があり、一長一短でどちらも成績は悪くないです。
総論として、まとめてみました。
コメント