腰ヘルニア

これって腰ヘルニア?

ヘルニアとは背骨の骨と骨の間にある椎間板(ついかんばん)が後方に突出することで、
後方にある脊髄を圧迫し、下肢症状を発生させます。

腰が痛くなった時に「それ、ヘルニアじゃない?」みたいな会話ありますよね。ぎっくり腰など腰が急激に痛くなったり、長引いたりするとヘルニアかも??と思う方も多いと思います。

すごい腰が痛くて、動けないくらいの症状。本当に腰が痛い。起きるのも大変。

そして医療機関に行くと、医師が言います。「これはヘルニアです」と。

Diagram showing herniated disc in human illustration

 

しかし、ただの腰痛の場合も多いのです。

医師が作るヘルニア

加齢が進むと誰でもヘルニアはあります。腰の骨と骨の間が狭くなり、骨と骨の間にある椎間板というクッションが後方(脊髄)の方に飛び出す(圧迫)することをヘルニアと呼びます。2足歩行している人間は大なり、小なり存在するものです。30歳を過ぎる頃には自然と生じていきます。

スポーツなどをしている人はもっと若くして出ることはあります。

腰ヘルニアの症状は、臀部痛や下肢症状(どちらかの下肢の太もも〜膝下までの痛み、しびれ)になります。

① ヘルニアの症状が出ている
② MRIでヘルニアを認める

①②が一致して、現症状の原因は「ヘルニア」となります。

要するにヘルニアがあるけど、症状として出ていない。
ただ、医療機関でヘルニアであると言われることで
「ヘルニア持ち」という自覚ができて、
結果、腰の痛みは治らないという意識が生まれます。
これが治す上でやっかいになります。

医療機関に病気を作られる方は多いです。

治りにくい腰痛の始まりです。

 

ヘルニアって治る?

症状は取れるけど、ヘルニア自体は治らないことが多いです。
手術まで至るケースはヘルニアと診断された中でも2%無いのではないでしょうか。

腰痛関係の書籍でもヘルニアが治るという類のものはたくさんありますが、出っ張ったものは簡単には引っ込みません。これは事実です。手術をするか、思いっきり飛び出たヘルニアを体が異常と感じて貪食(食べる)ことはありますが、中途半端なヘルニアは引っ込みません。

ですが、ヘルニアと言われてもほとんどの症状は改善します。

理由は2つ

①そもそも腰のヘルニア症状ではない
②本物のヘルニアでも手術までに至る症状は少ない

ヘルニアでは、腰は基本的に痛くなりません。圧倒的に多いのは、右か左のどちらかの下肢(足)が痛み、しびれが生じてヘルニア症状となるのです。

繰り返しますが、まずはヘルニアと言われても
本当にヘルニア症状なのかを知ることが大事です。

ヘルニアで手術と診断された方がゴッドハンドで治りました。
という話はよくありますが、そもそも診断が誤っていたのではないか。
という見方もできます。

まとめ

①患者の症状がヘルニア症状かどうかが大切
②ヘルニア症状はほとんどが治る
③ヘルニアは足のしびれ、痛みがメインです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です