小学生の足の捻挫
足の捻挫遊んでいる、運動している子供たちも足首を捻ることはあります。子供は関節が柔らかいので靭帯損傷はほとんど生じません。足関節が腫れていなければ様子をみていても良いでしょう。ただ、腫れているか、腫れていないかも見極めが難しいですよね。左右の足を比較して確認してください。
将来がある子供ですから、医療機関を受診することにデメリットはないです。コロナなどが心配で医療機関にあまり通院したくない方は腫れているか、腫れていないかという判断基準が大切です。
一方、腫れているから医療機関を受診したにも関わらず、しかるべき検査をせずに「捻挫です!」と言われた場合は注意が必要です。小学生の低学年などは本当に足関節捻挫で腫れることは少ないです。
では、何??
小学生が足関節を捻った場合に生じやすい特有の剥離骨折です。
靭帯の引っ張り力に骨の方が負けてしまって剥がれてしまうのが剥離骨折です。
しかも、この剥離骨折はピンポイントに狙ってレントゲン検査をしなければ見逃されます。
要するに病態をちゃんと理解した上で、レントゲン検査してくれる医療機関でないと見逃されるのです。勝手な予測ですが、5割程度の医療機関は検査ができていないのではないかと考えています。
このことを知っている医師であれば検査されることなのですが、知らないと見逃します。
どこに受診すればよい?
スポーツ整形やエコー検査を使用する医療機関であれば、検査して頂ける確率は高くなると思います。しっかりと処置しなければ足関節の緩みが生じやすくなります。
整骨院でも小学生低学年で捻挫のような受傷起点で足関節が腫れていたら、剥離骨折の可能性踏まえて1ヶ月は固定しておくと安全です。もしくはエコー検査で確認をするか、医療機関に紹介をしてください。
なお、症状自体は14日ほどで改善しますが、骨癒合を目的として固定は4週間ほどすることも多いです。
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