病院に行くと運動を止められる
「病院行くと、どうせ試合出たら駄目って言われるから行かない」
これ、頻繁に遭遇する話です。
スポーツ選手から見ると、医療機関はそのように映るということでしょう。
軽度の捻挫であっても運動ストップかける医師は少なくないでしょうし。
治療方針としては安全です。
ただ、そのような経緯もあって運動ストップさせない整骨院、治療院が人気が出るというのも事実でしょう。
なぜこんな問題が起こっており、
なぜ病院はプレーさせてくれないのか、
簡単にまとめました。
医師が止める理由
医師の多くは何故、運動中止を迫るのか?
この理由は大きく2つです
- 安静はリスクゼロ
- 復帰の基準がない
怪我をした場合に、リスクは悪化です。
足関節の捻挫が軽度であっても運動することで、
再度捻挫するかもしれません。
医学的に患部だけ見れば、
安静にすることでデメリットはありません。
患部を治すために何が最善かを考えた場合に、
ベストは安静!
と考えると患部に対して負荷をかけるのは良いことではありません。
だから、運動中止と医学的観点から判断するのです。
一方で復帰の判断基準が明確にないということもあります。
統一見解で「これで復帰をさせましょう!」
というのがあれば、基準をベースに復帰を促すでしょうが、
実際は各医療機関、医師によって判断は異なります。
その結果、最近ではスポーツ整形という看板が増加してきておりますが、
看板だけでスポーツ疾患に関して知識・経験・勉強が不十分な医療機関もあります。
事業として医療をする以上、集患することは必須なので、
仕方のないことだとも思います。
ただ、結果として
医療機関に行くと運動を中止にさせられる!
という問題は出てくるわけです。
怪我したらプレーはダメなのか
怪我を負ってもプレーしている選手はいますが、
問題なく復帰している選手も多いでしょう。
一方で無理することで結果的にパフォーマンスが回復しない、
手術適応になった、
運動中止期間が長くなった、
などの問題も少なからず起こっているでしょう。
ただ、数にしても問題なく復帰している選手が多いでしょう。
言いたいことは、
無理しても良いか、無理したらダメか?
このことが大切なことだと思っています。
要するに、
現在の状態がどのような状態で、
運動することでのリスク
後遺症などの有無
これらを情報として適切に伝えて、
本人、家族が判断する。
もちろん、医療なので提案はありますが、
プレイをする前提であれば何ができるか。
リスクを下げる、パフォーマンスを上げるために何ができるか。
このような考え方がニーズはあるでしょう。
まとめ
最終的に判断するのは患者、及びその家族ですからこちらは情報を提供するしかできません。
医師がリスクを取りにいかないのも当然であり、
スポーツ整形を名乗るも当然だとも言えます。
事業ですから。
ただ、選手・家族は何が正しい情報であるかを考えて、
リスクの程度も知った上で、
プレイを続行するかを判断する必要があります。
足関節捻挫なら、
患側でジャンプ動作、ステップ動作ができれば、
パフォーマンスが出せるでしょうから、
そこまでは安静にさせるなど。
そこから対人プレイはなしで、
徐々に復帰させるとか。。。
細かい判断基準は知っている人は知っていますが、
数でいうと多くはないかもしれません。
治療家の先生方は運動して良いとサポートしてくれますが、
本当に休まないといけない時の基準を知らない先生も多いのが実際です。
患者自身がそういう現状を知った上で、
正しい判断が求められる部分はあるのかもしれません。
少なくとも現在は。
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