足をぶつけて骨折
意外と多い自宅の家具に足をぶつけての骨折。
「足を椅子にぶつけてしまって、痛みが1日経っても続くから。。。」
「水筒が足に落ちて、内出血がけっこう出てるから念の為に。。。」
こんなエピソードで来院される患者さんは非常に多いです。
で、患者自身も骨折はしてないだろうと思っていたが、
意外と骨折しているというのも珍しくありません。
そこで今回は、
こんなエピソードで骨折する方に多い特徴を解説します。
生まれ持って骨に特徴がある人がかなり多いです。
それが原因で骨折しやすいというのが印象としてあります。
足指の癒合骨
これは足の指の関節が一つ少なく、
癒合している状態を意味します。
体中の至るところで発生する可能性はあるのですが、
足趾では第5趾(小指)に多いです。
末節骨という骨と中節骨という骨が癒合した状態です。
元々、関節があるべき場所に関節がないのですから、
外力によって折れやすいのはなんとなく想像つきやすいです。
人間の体は良く出来てるなーと思います。
で、骨折してしまうと、
今度は本来関節がある場所なんで癒合しにくいです。
ひっつきが悪いんですね。
そのため、痛みの取れが悪いです。
人間の体は良く出来てるなーと思います。
本来、関節となるべき場所が癒合していると、
●骨折しやすい
●ひっつきが悪い(癒合しにくい)
●痛みのとれるまでが長い
ということが経験上、言えることです。
まとめ
癒合症は珍しいものではなく、
臨床をしている人間からすると頻繁に遭遇する疾患です。
足趾だけでなく、
トラブルが多いのは足根骨ですかね。
脊椎もありますが、
大きな問題にならないことが多いです。
逆に一塊であるはずのものが分裂している状態の物もあります。
分裂膝蓋骨とか外脛骨がそれにあたります。
本来の形でない場合の特有疾患、
要するにそれに伴う痛みが発生する場合も多いため、
それ専用の名称がついていることが多いです。
それだけ、頻度が多いことを意味しているのでしょう。
まとめになってきませんが、
足趾をぶつけて、
皮下出血、
腫れ、
疼痛が続くときは
骨折を疑うべきですが、
骨折しやすい癒合症がないかも注意してください。
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