石灰沈着性頚長筋炎
①原因なく急に発症します
②首が動かないほど痛みは強いです
③腕のしびれなどの症状は出ません
④嚥下痛があることが多いです
⑤ロキソニンが効果的です
⑥2週間で治ります
首が動かない!
寒い時期が続いておりますが、
こんな時期は腰痛も増えますが、
首の痛みを訴える人も増加します。
そして、中には首が動かなくなる人も多いのです。
右を向くのも、左を向くのも痛くて身体ごと振り向く感じになります。
こうなると、ちょっと寝違いじゃないのかもしれない。。。
と本人も周りも思い始めます。
寝違い症状が圧倒的に多いのですが、
違う疾患で首が動かなくなるものがあることを知っておくべきでしょう。
以前もまとめたものがありますので参考にしてください。
石灰沈着性頸長筋炎
「せっかいちんちゃくせいけいちょうきんえん」という
通称「石灰沈着」というものが首で起こるものです。
石灰沈着は肩でよく発症しますが、
肩が20度程度しか上がらなくなる疾患です。
それが首で起こるとどうなるかというと。。。。
やはり、動かなくなります。
石灰沈着自体は至るところで起こりまして、
指でも足でも股関節、膝でも発症します。
ただ、発症するポイントはあり、
発症する場所なども傾向がありますので、
慣れるとわかってきます。
一貫しているのは「痛みがシビア」であるということです。
それが首で起こる。。。
まぁ めっちゃ痛いですよね
怒られるかもしれませんが、皆さんロボットのような動きになってしまいます。
普段の生活で首がどんだけ動きに影響しているかがわかります。
症状の特徴
寝違いとの違いと言えば、
動きの制限の強さはそうなんですが、
めちゃ苦しそうな感じがでます。
なんか、もう、ほんと大変そう。
ただ、それだけではわかりにくですね。
そこで、現時点ではこれがもっとも有効なんじゃない!?
という確認方法があります。
それは、「嚥下痛」です
石灰沈着性頚長筋炎は食事の際に痛みが発生することが多いです。
ひどい寝違いのような症状では、嚥下痛を確認することで検査の判断とします。
画像所見
レントゲンではなかなか判断が難しいのが石灰沈着性頚長筋炎。
画像の矢印の先にあるのが、石灰になります。
うっすらと丸い石みたいなやつです。
絵で表したものが上図となります。
圧痛などは確認したことはないですが、場所的に困難であると思います。
頚椎は7個ありますが、
一番上の環椎という骨の近くで発症することが多いです。
なお、CT検査で確認すると
このような形で首の上の方に丸い石のようなものがありますが、
これが石灰になります。
これが痛みの原因になります。
治療方針
治療というほど大層なものはないのですが、
ロキソニンなどの消炎鎮痛剤を1週間〜2週間飲んでいれば治ります。
寝違いと異なるのは、ロキソニンなどの消炎鎮痛剤が非常に効果的ということです。
炎症が石灰の発生と共に出現しますので、
それを抑える薬を飲めば、めちゃくちゃ効果あります。
いずれにせよ、2週間あれば治る!という疾患です。
まとめ
①原因なく急に発症します
②首が動かないほど痛みは強いです
③腕のしびれなどの症状は出ません
④嚥下痛があることが多いです
⑤ロキソニンが効果的です
⑥2週間で治ります
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